若い白ワイン 美味しい飲み方

イノワインのアイテムには、抜栓後数日美味しく飲めるワインが多数ありますが、特に白ワインを美味しく飲むには少しコツがあります。
ステンレスタンクで発酵と短期間の熟成を経るタイプの白は、炭酸ガスが多めにワインに溶け込んだまま瓶詰されます。そこから短期間で出荷される、例えば現時点では2014年ビンテージのようなワインは抜栓後直ぐグラスに次ぐと、液面に白い霧のようにガスが浮いてきます。この状態で飲むと、舌にピチピチとした刺激があり、それはそれで楽しめますが、甘味やうま味がマスクされてしまいます。翌日以降、この霧が晴れればマスクされていた味がストレートに出てきますので、そのワインがもつ本来の味がよくわかるようになります。
このタイプのワインを見分けるには、瓶を上下逆さにしてから、静かに元の位置にもどします。この時、瓶内の泡の数や立ち上がる速度を観察します。粘性の高いワインであれば、ゆっくりと泡が立ち上り、さらさらのワインでは大き目の気泡が勢いよくあがることでわかります。
この種のワインを抜栓後直ぐに味わいたいときは、抜栓後、まず液面がボトルの肩より下になる程度(50mLくらい)ワインをグラスに移して、一度栓を嵌め込みます。そして栓をしっかり手で押さえ両手で瓶を振ります。ガス圧の上昇を感じたら、栓を開けてガスをシュッと逃がします(ガス抜き)。ガスの出方が弱まるまで、この操作を数回くりかえします。この操作をする前にグラスについでおいたワインと、操作後のワインを比べてみると驚くほど味が違います。ちなみに、あるワインで試したところ、操作全のグラスをA、操作後をBと名付け、「どちらのワインが好きですか?」と聞いたら、Bの方が圧倒的に人気がありました。同じ瓶から注いだワインですけどね。この手法は白ワイン全てに適用できるわけではないのですが、トライする価値はあるはずです。この夏、試してみましょう。
未成年者(20歳未満)の飲酒は法律で禁じられています。